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11月21日(土)

J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集全曲演奏会 第二夜(S.シェプキン pf) (2009年11月20日)

バッハの平均律第2巻を一晩で全部演奏するというお得(?)な演奏会があったので、久しぶりにすみだトリフォリーホールまで出かけてみた。この企画は、以前 Martin Stadfeld が第一巻を弾いた演奏会とセットになっていて、そちらの方も行きたかったのだが、用事があって行くことができなかった。もっともStadfeldに関しては、以前トリフォニーホールでゴルトベルト変奏曲を弾くのを聴きにいったことがあり、そのため、今回宣伝のちらしが自宅に郵送されてきたのであった。

 さて、今回の演奏会だが、客の入りは半分を超えるぐらいだろうか。曲目が曲目だけに、致し方ないかもしれない。ピアニストも本当は若いのだと思うが、見かけはあまり若々しくも華々しくもない感じだし。しかし、その演奏は予想以上に素晴らしいものだった。この Sergey Schekin というロシア系アメリカ人のピアニストについては実はまったく知らなかったが、今後も注目していきたいと思った。

 ラフマニノフなども得意としているというだけあって、全体にロマンティックな演奏だと思った。テンポも時にはグールドより遅くとって、「慟哭のフーガ」をやったり、驚くような大伽藍を描いてみせたりで、本当に驚いてしまった。ただ、小曲の集まりなので、もっと聴かせてと思っても、次々に終わってしまうし、全体を通して、起承転結感を与えにくいという、このプログラム特有のハンディはあったが、中間から徐々に盛り上がらせていくような配慮も多少あったような気がする。とにかく、ライブで聴いたからかもしれないが、これまで録音で親しんできたグールドやリヒテルの演奏よりも、起伏に富み、まさに現代ピアノでバッハを聴く喜びにあふれた良い演奏だったと思う。
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04月29日(水)

高橋アキ・ピアノドラマティック6 (2009年4月27日)

たまたま見つけた新聞広告を見て、久しぶりに純粋な興味から音楽会にでかけた。2009 年 4 月 27 日、上野の東京文化会館小ホールで、高橋アキがシューベルトの最後の3つのピアノソナタを弾くというもの。このピアニストのことはそんなによく知らないが、ばりばりの現代音楽弾きだということはもちろん知っていた。今回もピアノドラマティックと称するシリーズの6回目ということだが、それまではどうもゲンダイオンガクばかりだったようだ。当日の会場はほとんど満席に近い感じで、年配の方が多いように感じた。このシリーズの他の回にも聴きにこられているのだろうか。

 興味をひいたのは、シューベルトの最後のソナタが僕にとって特別な曲だったからで、それらをいわゆる現代音楽弾きが俎上にのせるとどんな感じになるのかと思ったからである。

 実際に間近にみる高橋アキさんはすごくきゃしゃな感じで、「前衛的」な感じはまったくなかったが、楽譜を見ながらの演奏で、暗譜を神聖視するなんてばかばかしい、というメッセージを発しているようにも思えた。

 プログラムは前半に 19 番(ハ短調)と 20 番(イ長調)をやって、後半に 21 番(変ロ長調)をやるというもの。実は最初の 19 番は私にはあまりにもそっけなく弾き過ぎているように思え、「これが現代音楽の視点なのか」と思っていたら、次の 20 番では思いっきり「ドラマティックでロマンティック」な演奏になり、最後の 21 番に至っては、私にいわせればちょっと神がかった印象さえまとわせる名演だった。実はこの 21 番についてはすでに CD も発売し、芸術選奨文部科学大臣賞をはじめ、高い評価を受けていることを知った。私にとって、これらの3曲はどれもかけがえのないものであり、その中では特に 20 番が一番シューベルトの本当の心の声を伝えているのではないかと思ってきたが、この演奏を聴いて、やっぱり 21 番はすごいなあとあらためて思い知らされた。

 大きな曲を3つも弾いたから予想されたことであったが、アンコールはなかった。欲をいえば、ポリーニの CD についている、遺作の3つのピアノ小品の中から一曲弾いてくれないかなと少し思った。ともかく、期待にたがわない充実した演奏会だったと思う。
 
04月23日(木)

YELL エール

先日、車の運転中、なんとなく聴いていたラジオの番組の中で、NHK 合唱コンクールの課題曲を紹介していた。中学の部と高校の部のを聴いたが、特に中学の部の曲が心に残った。名前しか知らなかった「いきものがかり」というグループのリーダーをしている人の曲なのだそうで、題名は YELL(エール)。中学生への応援歌ということなのだろう。

最初聴いたときは、「天空の城ラピュタ」の主題歌と似ているという印象はぬぐえなかったが、ところどころ聞こえてくる歌詞といい、ぴったり自分の趣味にあう気がした。それで、インターネットで調べてみたところ、YouTube で曲が聴けて、歌詞も読めることがわかった。聴いてみたところ、不覚にも涙がでてとまらないほど感動してしまった。結局のところ、自分の精神年齢は、中学生の頃からあまり進歩していないのかもしれない。ともかく、こんなにすばらしい曲はもっと世に知られるべきだと思う。NHK はみんなのうたあたりで放送しないのだろうか。

YouTube へのリンク

 混声3部版と女声3部版があったが、僕にはどちらかというと、女声版の方がシンプルで好ましい。
 
04月01日(水)

最高のバッハ

ヨハン・セバスティアン・バッハの作品の中のどれが一番好きかとか、どれが最高か、なんて、客観的にはほとんど意味のない話題である。しかし、自分の中の遊びとしては楽しいし、たとえば十年後に読み返してみれば、日記として少しは当時の自分を振り返るよすがとなるかもしれないので、やってみる。これから折々に大作曲家を一人ずつ取り上げていきたいと思っている。

 ということで、今の気分で選びたい一曲は「平均律クラヴィーア曲集第1巻の中のロ短調の前奏曲とフーガ(BWV869)」である。平均律曲集1セットを選んでもよいのであれば、そうしてもよいが、正直言うと、1巻だけでも全曲聴き通すのは、しんどいので。その意味では、ロ短調の曲の中でも圧倒的に前奏曲が好きで、それに続くフーガはそれほどでもない。この前奏曲は以前、NHK-FMの番組のオープニングに使われていたと思う。なにか一歩一歩進んでいくようなところが何とも言えず崇高な感じで心を打つ。

 歩いていくような感じといえば、アニメ映画「カリオストロの城」の結婚式のシーンで流れる曲(パストラール BWV590)もとても印象的だと思うが、ヴァルヒァの旧録音ではとてもあっさり弾かれていて、映画の中でのイメージの落差にとまどった。

 平均律クラヴィーア曲集に勝るとも劣らない一曲は、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータからパルティータ第2番(BWV1004)」。その中のシャコンヌである。この曲こそ人類が残した「究極の一曲」ではないかと思う。もちろん他のソナタもどれも宇宙的深遠さをもつ名曲ではあるのだが。

 「平均律」にせよ、「無伴奏ヴァイオリン」にせよ、あまりにも有名で、私があれこれ言うまでもなく、しかも、若干息がつまってしまう。もう少し気楽に聴ける曲としては、「フランス風序曲(BWV831)」を挙げておきたい。この曲はバッハの数少ない出版作品の一つで、もしかしたら作曲者本人も自信があったのかもしれないと想像するのだが、どうだろうか。

 器楽曲ばかりになってしまったが、また気が向いたら、他の曲についても感想を記録しておこうと思う。
 
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