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05月24日(日)

包帯クラブ (堤幸彦, 2007)

テレビで映画「包帯クラブ」をみた。直木賞作家、天童荒太の原作で、この人の作品には昔から興味はもってきたが、まだ読んだことはない。最近になるほど、自分の好みからは外れていっているようにも思える(他人を傷つけたとか、傷ついた、とか、あまりにも今風というか)。この「包帯クラブ」も、どちらかというと苦手なタイプのジャンルであるが、意外と引き込まれた。

 第一に多分監督の手柄だと思うが、画面が美しかった(最後の方の大量の包帯は、クリストの梱包芸術みたいと思った)。第二に主演の柳楽優弥の演技はやっぱりすごいと思った。第三に、苦手なジャンルといいながら、原作者がいろいろ誠実に考えようとしているのはよくわかった。

 私は昔から、人間が人生で学ぶべき一番大切なことは、「他人の痛みは感じることができない」という冷厳な事実なのではないかと思ってきた。だからこそ、他人の痛みを想像する力を養う必要があるのだと。この作品はそのことを強く思い出させてくれた。ただ、作品としてまとめる必要があるので仕方がないのだけれど、世の中に存在する第三者の悪意についての認識が甘過ぎる気がした。現実には、この包帯クラブのような考え方がうまくいくとは思えないけれど、こんな風にうまくいったらいいなという、ファンタジーとしては、楽しむことができた。
 

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