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06月02日(火)

ツォツィ (ギャビン・フッド、 2005)

(映画の内容、特にラストシーンにふれています)
中学生か高校生の頃、テレビでやっていたヴィットリオ・デ・シーカの「自転車泥棒」をみて、社会の矛盾とか不条理に強くうちのめされたことを覚えている。この映画も基本的にはそれと似た路線の社会派作品といってよいだろう。アパルトヘイトから解放されたはずの南アフリカに今も残る、どうしようもない格差社会。主人公の少年はある意味、その社会が産んだ犠牲者と言えなくもないが、次々に犯す罪の重さに、どうみてもハッピーエンディングはありえないなあと思ってみていた。社会的な意味あいを脇に置いたときに実は一番感心したのはそのラストシーンだった。赤ん坊を両親に返したあと、もしかしたら非常な警官に撃ち殺されて終わるのかなと思っていたら、「手をあげろ」といわれて、やっと両手を高々とあげるシーンがなぜか美しく、心に残った。後で、映画のホームページをみていたら、実はこの監督もエンディングをどうするか悩んだ末にこのシーンにしたという記述をみつけ、我が意を得た思いがした。たぶんそこに監督のアフリカ再生への祈りのようなものが託されていたのではないかと思う。
 

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