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07月09日(木)

鉄コン筋クリート(M. アリアス、2006)

松本大洋原作の漫画のアニメ版とのこと。この原作はおろか、この人の作品は読んだことがないが、同じくこの人の漫画を実写映画化した「ピンポン(曽利文彦、2002)」はとても楽しめたので、この作品も期待して観たが、期待にたがわぬ高水準の出来だった。これはすごいことだとは思うが、大人向けのアニメとしては、やや設定が図式的な感じで、業界の最高水準、たとえば押井守作品のそれ、にまでは達していないかもしれない。が、それはないものねだりなのかも。

 やや図式的かなと思ったのは、舞台である宝町を開発しようとしている側が無条件でかたき役で、猥雑なまちを(ノスタルジーから)守ろうとする側に感情移入する作りになっているところ。これは、どっちもどっちだと思うのだが。それから、これは必ずしも悪い印象ではないが、シロとクロが、ying and yang の関係になっていて、シロを失ったクロが、スターウォーズよろしく、暗黒面に落ちそうになるところもやや図式的か。さらに、シロが一種の知的障害者で、シャーマンのように予言者めいたことを口走るという設定は、ありがちといえばありがちかもしれないが、むしろ秀逸な設定という気がした。とにもかくにも、徹底的に書き込んだ宝町の描写から、この映画の製作に携わった人たちの町への愛情が強く伝わってきた。それこそが、この映画の一番の迫力と言えるだろう。
 

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