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08月01日(土)

Swapna Kishore, "The problem of Junior", Nature 460, 544 (2009)

2009 年 7 月 23 日号の Nature 誌には、小川洋子の「博士の愛した数式」の書評が載っていた。"The Housekeeper and the Professor" (translated by Stephen Snyder, ZHarvill Secker/`ocadpr)。「ソフィーの世界」と比較して、教育的価値もあるようなことが書いてあった。以前原書は読んだが、たしかにけっこう面白い小説であった。阪神タイガースへのこだわりとか、まあ外国の読者にも伝わるのだろう。

 さて、ここしばらく秀作が続いている FUTURES であるが、今週もなかなかの力作で、わずか1ページの物語にかなりのドラマが詰まっていた。ストーリーは基本的に Roy という主夫の目を通して語られる。彼は妻の Clara をとても愛している。その Clara は6ヶ月前、子供が欲しいと言い出し、新作の割引が得られるからと、7才の男の子のロボットを注文した。そのとき、その子(Junior)の性格設定パラメーターで、従順度を低くしたためか、その子はちょっとした問題児になっており、今日も学校で乳母ロボットを破壊してしまったのだった。Roy は彼女を愛するあまり、Junior の処置は自分でやらなければと思い込み、自分の一存で Junior の破壊プログラムを作動させる。本当はとてもつらかったのだが、彼女をおもいやって、つらくなかったと嘘を言ってしまう。それが誤解のもとになって、Clara は Roy がおかしくなったと思い込み、Roy の回路を破壊する。実は Roy も人間型ロボットだったという落ちである。最後の落ちはありがちかもしれないが、落ちを知ってから全体を読み返すと、あちこち巧妙に記述されていることに気づく。自分はこういう小説が好みだということなのだろう。
 

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