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08月11日(火)

Julian Tang, "Expatriate", Nature 460, 772 (2009)

2009 年 8 月 6 日付け Nature 誌の FUTURES は、以前にも紹介した Julian Tang の作品である。前回の話もいまひとつという評価だったが、今回も残念ながら今一つと言わざるを得ない。

タイトルは国外居住者などの意味で、主人公は宇宙基地の出入国管理・税関に勤めて 13 年目という設定。この主人公の Roy は話し上手だが、今回同僚にはじめてあかした話はとんでもないものだった。それは彼がまだ新人の頃、月基地で問題がありそうな入国者と対応していたとき、何の書類ももたず、また書類の必要性も理解していないような問題の人物がまわされてきた。その男はフランケンシュタインのような外見にもかかわらず、無邪気な子供のように振る舞っていた。Roy はその男が麻薬等を所持しているとは思わなかったが、男のことを調べるために裸にして検査してみた。すると、彼は本当のモンスターで、左足と右足が二本ずつあり、肛門がなかった。そして、その男は Roy に触れてきたのだった。その感触があまりにも気持ちが悪くて、反射的に警棒でその男を殴りつけてしまった。すると、その男は灰色の液体を体中からもらしだした。たまらず Roy は嘔吐した。後で片付けのためにもどってみると、その男は吐瀉物の中に溶けてしまったようだった。そこで彼の鞄を調べたところ、中にあったのは、数百年も前に Voyager に積まれていた宇宙人への歓迎ディスクだったのである。Roy はまた泣き出したが、今度は同僚の誰も彼をなぐさめようとはしなかった。。

 Roy が反射的にその男を殴ってしまったのは仕方がないとして、やはりそれを 13 年も隠し続けたのは犯罪行為としか言えないだろう。それにやはり設定にリアリティがなさすぎる。ここしばらく続いた秀作群もここで終わってしまったという印象である。
 

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