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04月29日(水)

高橋アキ・ピアノドラマティック6 (2009年4月27日)

たまたま見つけた新聞広告を見て、久しぶりに純粋な興味から音楽会にでかけた。2009 年 4 月 27 日、上野の東京文化会館小ホールで、高橋アキがシューベルトの最後の3つのピアノソナタを弾くというもの。このピアニストのことはそんなによく知らないが、ばりばりの現代音楽弾きだということはもちろん知っていた。今回もピアノドラマティックと称するシリーズの6回目ということだが、それまではどうもゲンダイオンガクばかりだったようだ。当日の会場はほとんど満席に近い感じで、年配の方が多いように感じた。このシリーズの他の回にも聴きにこられているのだろうか。

 興味をひいたのは、シューベルトの最後のソナタが僕にとって特別な曲だったからで、それらをいわゆる現代音楽弾きが俎上にのせるとどんな感じになるのかと思ったからである。

 実際に間近にみる高橋アキさんはすごくきゃしゃな感じで、「前衛的」な感じはまったくなかったが、楽譜を見ながらの演奏で、暗譜を神聖視するなんてばかばかしい、というメッセージを発しているようにも思えた。

 プログラムは前半に 19 番(ハ短調)と 20 番(イ長調)をやって、後半に 21 番(変ロ長調)をやるというもの。実は最初の 19 番は私にはあまりにもそっけなく弾き過ぎているように思え、「これが現代音楽の視点なのか」と思っていたら、次の 20 番では思いっきり「ドラマティックでロマンティック」な演奏になり、最後の 21 番に至っては、私にいわせればちょっと神がかった印象さえまとわせる名演だった。実はこの 21 番についてはすでに CD も発売し、芸術選奨文部科学大臣賞をはじめ、高い評価を受けていることを知った。私にとって、これらの3曲はどれもかけがえのないものであり、その中では特に 20 番が一番シューベルトの本当の心の声を伝えているのではないかと思ってきたが、この演奏を聴いて、やっぱり 21 番はすごいなあとあらためて思い知らされた。

 大きな曲を3つも弾いたから予想されたことであったが、アンコールはなかった。欲をいえば、ポリーニの CD についている、遺作の3つのピアノ小品の中から一曲弾いてくれないかなと少し思った。ともかく、期待にたがわない充実した演奏会だったと思う。
 

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